【過去検証地獄から抜け出す唯一の方法】Q.リアルトレードはいつから始めれば良いのか

現在10500文字。完成時は15000文字くらいになる予定。

戦略とは目的を達成するために限られた資源(時間、お金、人間)をどこに投下するべきかを決める事である。

FXにおいても限られた時間とお金をどこに投下するべきか、戦略を立てるべきである事は言うまでもない。

「過去検証で手法を完璧にしてからリアルトレードに挑むべきなのか」

前回の【FX:検証しても検証しても手法が確立しない方に向けて】(前編)では、「検証」という行為そのものについて言及してきた。

過去検証とは、単なるデータ収集や宝探しではなく、相場の原理原則を体に刻み込むための「思考の訓練」であり「検証の真の目的」とはなにか、と。

まだご覧いただいていない方は、以下よりご確認ください。

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今回は【FX:検証しても検証しても手法が確立しない方に向けて】(中編)に行く前に

「過去検証で手法を完璧にしてからリアルトレードに挑むべきなのか」という命題に先に回答していく。

#注意事項
・本記事は、以前公開した内容に加筆修正を加えたものです。
・急遽作ったので完全な資料ではありません。
・日々アップデートしていく予定です。
・テキストベースです。
・再現性のあるノウハウではなくTAKUの実践記です。
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では早速

「リアルトレードは、過去検証で安定して勝てるようになってから始めるべきだ」

という、もっともらしい“神話”について解説していく。

あなたも一度は耳にしたことがあるのではないか。


いや、むしろ今まさに、この言葉を心の底から信じ、来る日も来る日もチャートソフトと睨み合い、完璧な過去検証結果を追い求めている方も多いのではないか。

しっかりと戦略を立てて時間を投下している方には関係ない話だが、もしかしたらそれは、あなたの貴重な時間と情熱を食い潰し、成功を著しく遅らせる洗脳”かもしれない。

想像して欲しい。
あなたは、世界一の剣豪を目指す若者で、師匠から授かった究極の剣術書を手に、毎日、素振りを繰り返す。木偶(でく)を相手に、目にも止まらぬ速さで技を繰り出せるようになった。
しかし、一度も真剣での斬り合いや、他の剣士との立ち合いを経験することなく、いきなり天下分け目の決戦に挑む。

…そんなことが、あり得るのか?

答えは、断じて「否」。

どれだけ個人練習を積んでも、本物の刃が交錯する瞬間の恐怖相手の殺気、刃筋を見切るための生きた読み、味方との連携…そういった「本番の生きた情報」がなければ、個人練習で得た技術など、ひねるように打ち砕かれてしますし、一瞬で勝負は決まってしまう。

トレードも、全く同じである。

確かにリアルトレードで負けることが「死」を意味するのであれば、慎重な姿勢は正しい。私も過去検証を入念に行う事を否定はしない。

ですが、幸いなことに、トレードで負けても命まで取られることはない。

過去検証は、あくまで「練習用の木偶」を相手にした素振り稽古にすぎないので、資金が、リアルタイムで増減する「恐怖」や「含み益」が乗った瞬間に全身を駆け巡る、あの脳が焼けるような「欲望」といった、人間的な心理作用が存在しない。

チャートの向こう側にいる、あなたと同じように血の通った人間たちの、欲望と恐怖の集合体。

その集合心理が織りなす“欲望”を、過去検証で体験することは不可能。

  • 「このエントリー、本当に大丈夫か…?」と心臓がバクバクする感覚。
  • 含み損が膨らんでいくのを見て、全身の血の気がサァーッと引いていくあの絶望感。
  • 「もっと、もっとだ!」と、チキン利食いを我慢した先に待っている、コツコツドカンという名の地獄。

これら全てが、リアルトレードという“真剣勝負の場”でしか得られない、お金では買えない最高の学習機会である。

なぜこんな例えば話をしたのかというと過去検証を高精度で質を担保しながら行う事は非常に難しいから。前回の記事でも解説した通り、

過去検証とは、分からないからこそ、悩む。苦しむ。のたうち回る。「うーん、このトレードは本当に正しかったのか…?」「賢人さんの動画で、似たようなパターンはなかったか…?」と、過去の動画やチャートを何時間もかけて探し回る。その、脳みそがドロドロに疲弊するほどに“悩む時間”こそが、何よりも尊い「検証」

だと定義したが、これを過去検証で自分の金銭をリスクに晒していない状況で再現するのは生半可な覚悟や集中力で自主的に行う事は難しい。

おそらくほとんどの方がなんとなくの検証=作業に成り下がっている確率が高いという事実もある。

前回の記事でも考察した通りテキトウになるくらいなら、練習ソフトで練習すること自体、やめたほうがマシである。

100年分の「作業」よりも1年分の「検証」。

人間は自らの生命が危険に晒されないと本気にならないし、人間は失敗や追い込まれないと本気にならないから。

もちろんこの命題の本質は、安全地帯の道場で木刀を振っている剣士と実践で真剣を振っている剣士、どちらがホンモノの剣士に早く到達するかなのだが。


実際、

多くのトレーダーが、「無駄な負けを徹底的に排除したい」という思いから、完璧な検証データを求めている。

あるいわ誰かに言われて

過去検証→リアルトレードの流れが、最適解だと洗脳されているのか。


一銭たりとも損をしたくない、というその気持ちは痛いほどわかる。


では学習初期では過去検証に専念することと、リアルトレードを今すぐに行う事ではどちらが理に適っているのか。


仮に、リアルトレードを開始する時期を半年間先延ばしにした場合について考えてみよう。

確かに、その間は過去の検証作業に専念できるため、実際の資金を失う事は一切ない。また、ストレスなく過去検証に取り組むことも可能かもしれない。

ですが、、、それと同時に勝てるようになるタイミングも、最大で半年間遅れるとしたら。

仮に、月利10%を安定して達成できるトレーダーになられたとした場合、100万円の資金は半年で約177万円に、1年後には約313万円に資金は増加する。この「半年間」を見送ることは、将来的に得られる可能性のあった77万円の利益を失うことと等しいとも言える。

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時間こそが、トレーダーいや、人間にとって最大の資産。


有限である人生の時間を、一体何に投資するべきか?

将来的に得られる資金 >>> 現時点での少額の損失(いわば授業料)

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今すぐにリアルトレードに飛び込むべきか、過去検証だけをやるべきかの回答は、やはり個人的にはどの段階の学習者であっても今すぐにリアルトレードを行うべきだと考えている。

今すぐ、その一歩を踏み出すべきだと。


実際、多くの方が投資家/トレーダーとして専業になりたい言いながらも、「学びのため/時間を短縮するためのコスト」を投資することに消極的な傾向がある。

「過去検証」という安全な領域から一歩踏み出し、「リアルトレード」という実践の場へと進むことも最大の投資

お金を失わない事だけが投資の解ではなく、時間を失わないことも投資である。

次に、「今すぐリアルトレードを行うべき理由」について、より具体的にご説明していく。



目次

リアルトレードを学習の主軸に置く”4つのメリット”

では、なぜリアルトレードを学習のベースに据えることが、あなたの成長を劇的に加速させるのか。

机上の空論や精神論ではなく、そこには過去検証という名の“安全地帯”にいては決して得られない、4つの絶大なメリットが存在する。(今後追記していく)

これを知れば、あなたがなぜ今まで検証を繰り返しても“勝てる型”を見つけられなかったのか、その根本原因に気づくはず。そして、今この瞬間から、あなたの学習の常識は180度覆るかもしれない。


メリット1:生きた感情が、あなたを学習者へと変える

デモトレードや、あなたが今向き合っている過去検証。 そのチャート上で、クリック一つで100万円、1,000万円の利益が出たとしよう。

…あなたの心は、動くか?

おそらく、1ミリも動かないはず。 「ふーん、うまくいったな」と、他人事のように思うだけだろう。なぜなら、それはあなたにとって“痛み”も“喜び”もない、ただの数字のゲームだから。

しかし、リアルトレードの世界は全く違う。

たとえ1,0000通貨の、ほんの数pipsの動きであっても、あなたのリアルマネーが動く時… たった数百円、たった数千円の損失でも、あなたの心はズキンッ!と音を立てて痛むはず。


逆に、含み益が乗った瞬間には、心臓がドキドキ
と高鳴り、脳内に快感物質が溢れ出すのを感じるだろう。

恐怖、欲、後悔、歓喜、絶望…

これらの生々しい感情こそが、あなたの脳の海馬に「これは生命の危機に関わる重要な記憶だ!」と強烈なシグナルを送り、どんな高尚な教科書や教材よりも雄弁に、トレードの本質を叩き込む。

思い出して欲しい。 子供の頃、火傷をしたり、転んで血を流したりした経験を。その時の「痛み」と共に、「火は危ない」「走ると転ぶ」という教訓が、骨の髄まで刻み込まれたはずである。

「失敗のない学びに価値はない」

リアルトレードであなたが体験するであろう、生々しい感情。それこそが、あなたを過去検証の“沼”から引きずり出し、学習者へと変貌させる触媒となる。

感情のジェットコースターが、学習効果を極限まで高める

リアルトレードの舞台に上がったあなたが体験するであろう感情を、少しだけ考えてみよう。これらは、過去検証では決して味わうことのできない、成長のためのガソリンである。

自信の経験を思い出しながらご拝読して欲しい。

【恐怖】心臓を鷲掴みにされる、あの感覚。
自信を持ってエントリーしたはずのポジションが、ジリジリと逆行していく。含み損の赤い数字が、まるで生き物のように膨れ上がっていくのを画面で見つめながら、心臓はバクバクと脈を打ち、呼吸は浅くなる。マウスに置いた手は、ガタガタと震え、損切りラインに近づくたびに全身の血の気がサァーッと引いていく…。 この「恐怖」を体験して初めて、あなたは「許容損失額」という言葉の意味を、知識ではなく“体感”として理解します。そして、「なぜこのエントリーはダメだったのか?」「どこに損切りの明確な根拠を置くべきだったのか?」という問いと、本気で向き合うことになるのです。

【欲】「もっと、もっと」と囁く、悪魔の誘惑。
エントリー後、思惑通りに相場が伸びていく。含み益の青色の数字がどんどん増えていく高揚感。脳内はドーパミンで満たされ、気分はまさに世界の王。「このままどこまでも伸びるんじゃないか?」という、根拠のない万能感があなたを支配します。 「利確はまだ早い」「目標は遥か先だ」 その「欲」が、利確の判断を鈍らせ、適切な決済ポイントを通り過ぎさせてしまう。そして、突如として訪れる急反落。あれよあれよという間に利益は削られ、気づけば建値、あるいはマイナスへ…。これが、多くのトレーダーを破滅に導く「コツコツドカン」の正体です。この痛みを味わって初めて、あなたは「利確の明確な根拠」がいかに重要か、そして「無駄な負けの排除」こそが資金を守る唯一の道であるかを、魂レベルで理解するのです。

【後悔】のたうち回るほどの、あの苦しみ。
「ああ、やっぱり損切りされてから思惑の方向に伸びていった…」 「あと5pips待っていれば、大爆益だったのにチキン利食いしてしまった…」 トレード後のチャートを見返し、「なぜあの時まで待てなかったんだ」「なぜあそこで切ってしまったんだ」と、自分の判断を呪う夜。この、のたうち回るほどの「後悔」こそが、あなたのトレード記録(ログ)を見返す際の解像度を、爆発的に高めます。 過去検証では「ああ、ここはダメだったな」で済ませていた振り返りが、リアルな後悔の念と結びつくことで、「二度とこの過ちは繰り返さない!」という強固な意志へと昇華されるのです。

感情こそが、最強の「なぜ?」を引き出す。


私も含め本気で悔しい思いをしないと人間は真剣にならない。


「トレーダーとは」

・今すぐ
・何もせずに
・寝ているだけで
・1億円欲しい
・1秒も働きたくない
・なのに楽したい
・こんな自分を肯定してほしい
・リスクは一切負いたくない
・”絶対に”が大好物

人間は本来、こんな怠惰で腐ったマインドを持っている。

そんな怠惰な人間は、痛みなしには成長しない。

また、これらの恐怖、欲、後悔といったネガティブな感情は、決して避けるべきものではないし、落ち込むことではない。


むしろ、あなたの成長を加速させる、最も強力なガソリンである。

損切りになった時の、あの腹の底から湧き上がる「悔しさ」は、どんな教科書よりも、どんな講師の言葉よりも雄弁に、あなたのミスの原因を教えてくれる。

  • なぜ、あそこでエントリーしてしまったのか?
  • なぜ、損切りを躊躇してしまったのか?
  • なぜ、「こうなれば優位性が生まれる」という相場の”型”を待てなかったのか?

この強烈な体験と感情がフックとなり、あなたの「なぜ?」という問いを、極限まで深く鋭いものへと変えていくだろう。


そして、その「なぜ?」を言語化し、体系化しようとするとき、初めて血肉となっていく

さらに、このプロセスは、あなたに自分自身の弱さや癖と向き合う「内省」を促すのだ。


トレードは、あなた自身を映し出す鏡
。嫌というほど思い知るだろう。

自分は損失をなかなか認められない、プライドの高い人間なのか?
自分は目先の利益にすぐ飛びついてしまう、我慢のできない人間なのか?
自分はルールを破ってしまいがちな、規律の守れない人間なのか?

ちなみに私は全部当てはまっていた。

リアルな損益を通じて「本当の自分」を知ることこそが、トレーダーとしての、そして一人の人間としての成長を、凄まじい速度で加速させる。

デモトレードの画面を眺めているだけでは、この境地には絶対にたどり着けない。 あなたの心を揺さぶり、脳に学びを刻み込み、魂を成長させる。 その全ての起点が、リアルトレードで感じる「生きた感情」になる。


メリット2:過去検証では到達できない「技術の質」を手に入れる

2つ目のメリットは、過去検証では習得できない「技術の質」が向上する点。

まず、改めて、皆さんも実感してるかと思うが、過去検証をリアルトレードと全く同じ精度を再現するのは非常に困難

私自身も10年分を2,3周くらいはしたが、リアルトレードの緊張感や、実際の相場でラインがどう機能するかという質を、同じ精度で再現するのは不可能であり、おそらくほとんどの方がリアルトレードと同じ精度と集中力で過去検証を行う事は難しい。

この事実を軽視し、「過去検証を1年分を1日で終えた」「10年分を1ヶ月で終えた」と豪語する方がいるが、その検証の質は本当に担保されているのか、意味のある検証だったか、そこを自分自身に問いかけてみて欲しい。

もしかしたら目的が本来の「検証(=学びや気づきを得るための分析)」から、単なる「作業(=チャートをこなすこと)」へとすり替わっている状態になっているかもしれない。

受験勉強で「過去問を40年分終わらせた」と自慢するにもかかわらず、全く成績が向上しない学生と全く同じ話。


彼らは、一問一問から出題者の意図を読み解き、自身の弱点を分析する「学習」をせず、ただ問題を解き進める「作業」をしていたに過ぎない。


一つ一つのトレードの背景を深く考察することなく、ただ高速でチャートを進める行為は、貴重な時間を浪費しているだけと言えるだろう。検証の価値は、費やした時間の長さや量ではなく、その深さにこそある。

FXの検証も同様です。過去検証の年度数を競っているのではありません。

また、リアルトレードをベースにすると、健全なPDCAサイクルが生活習慣に組み込まれる。


「平日はしっかりトレードし、土日で振り返る」というリズムが生まれる。


1週間ずっと過去検証だけをやっていても、この実践的な学習リズムは掴めない。

「平日はリアルトレードを軸に。土日や空いた時間はリアルトレードの復習やシナリオ作成が終わった後にどうしても時間があれば過去検証」というのが最も理想的な形だと現状は考えている。


メリット3:学習時間が”24時間”に拡張される

3つ目のメリットは、「学習時間が拡張される」ということ。

リアルトレードを行うには、トレードシナリオの構築と振り返りが不可欠

例えば、朝にトレードシナリオを立てると、日中、会社で働いていても、自営業でも、家事をしていても、強制的にトレードのことが常に頭にある状態になる。

つまり、実質的に24時間、頭の中ではトレードが稼働しているような状態になる。


寝る前に「明日はこの時間にチャンスがありそうだから早起きしよう」と考えたり、通勤中にチャンスが来そうならチャートを確認したりと、トレードについて考える時間が物理的に長くなる

過去検証は好きな時に好きなだけできるメリットがあるが、逆にそれが生活とトレードを切り離してしまっている要因にも成り得る。

さらに、学習の質も向上する。


もし、仕事中や学校にいる時に損切りになったら、かなり悔しいはずだ。


その悔しさという強い感情が、失敗の記憶を定着させ、学習の精度を高める。人間は危機感がないと本気になれない生き物。


自身のリアルな資金をリスクにさらすからこそ、学習が加速する。


メリット4:トレードを通じて「自己認識」と「人間的成長」が加速する

ここまで、リアルトレードがもたらす「感情」「技術」「学習時間」というメリットについて考察してきた。


これらだけでも、あなたが今すぐ過去検証の沼から抜け出し、リアルな戦場に立つべき理由としては十分すぎるだろう。

しかし、最後にお伝えする4つ目のメリットは、これまでの3つとは次元が違う。


それは、FXトレードが単なる資金を増やすための“技術”にとどまらず、あなた自身を知り、人間として成長するための“最高の道場”であるという、極めて本質的な価値について。

もしあなたが、FXを単なる副業やお金稼ぎのツールとしてしか見ていないのであれば、この章を読むことで、その認識は根底から覆されることになる。

人生で最も高速かつ真剣な「PDCAサイクル」

ビジネスの世界で成功するために必須のフレームワークとして「PDCAサイクル」というものがある。

  • Plan(計画): 目的を達成するための計画を立てる。
  • Do(実行): 計画に基づいて実行する。
  • Check(評価): 実行結果を評価・分析する。
  • Action(改善): 評価に基づいて改善策を考え、次の計画に活かす。

多くのビジネスパーソンがこのPDCAを回そうと努力するが、日常生活の中で、FXほど高速で、かつ真剣に回す経験はなかなか得られない。


なぜなら、ほとんどの場合、結果が出るまでに時間がかかり、そしてその結果が自分の人生を直接的に揺るがすほどのインパクトを持つことは稀だから。

しかし、デイトレードの世界は違う。


あなたはこのPDCAサイクルを、1日に何度も、自分のリアルマネーを賭けて、心臓が張り裂けそうなほどの緊張感の中で回し続けることになる。

・【Plan】根拠に基づいた、精緻なシナリオ構築
その日のトレード戦略を立てる。上位足の環境認識から始まり、ダウ理論、移動平均線、水平線を駆使して、「こうなれば買う」「こうなれば売る」「このラインを割ったら即座に損切りする」という、仕掛けから手仕舞いまでの全ての根拠を言語化し、複数のシナリオを構築する。これはまさに、論理的思考の極致。

【Do】感情を排した、機械的な実行力
計画通りに相場が動いた時、恐怖や欲望といった感情のノイズを排し、ただ淡々と、機械のようにエントリーを実行する。計画にない動きには手を出さない。この自己規律が、あなたのパフォーマンスを安定させる。

【Check】勝ち負けを超えた、客観的な評価
トレードが終わった後、その結果が利益であろうと損失であろうと、感情を切り離して客観的に評価する。「なぜ勝てたのか?」「なぜ負けたのか?」その要因を徹底的に分析し、一つ一つの判断の根拠をトレードログに言語化していく。

・【Action】次なる勝利への、戦略的改善
評価から得られた気づきを元に、「無駄な負け」を排除するための改善策を練る。「このパターンのエントリーは見送るべきだった」「損切りルールをもう少し明確にしよう」といった具体的な改善案を、次のPlan(計画)へとフィードバックする。

この繰り返しが、あなただけの「優位性と再現性のある手法」を磨き上げていく。

このサイクルを、毎日毎日、自分の大切なお金をリスクに晒しながら、超高速で回していく。 こんなにも真剣な「PDCAサイクルの訓練」が、他にあるか。

この経験を通じて、あなたはFXの技術だけでなく、

  • 論理的思考力
  • 問題解決能力
  • 自己規律
  • リスク管理能力
  • 迅速な意思決定力
  • 客観的な自己分析能力

といった、ビジネスや人生のあらゆる場面で絶大な力を発揮する「ポータブルスキル」を、驚異的なスピードで身につけていくことになる。

正直に言って、トレードで勝てるようになれば、他の多くのこと、例えば資格試験の勉強や、仕事で発生するほとんどの課題は、FXのプレッシャーに比べれば些細な物に思えるようになるだろう。

それは、リアルトレードという極限の環境で、己の弱さと向き合い、それを乗り越えるという、人間的成長のプロセスを経験しているからに他ならないと感じている。

過去検証という安全地帯で、ただチャートのパターンをなぞっているだけでは、決してこの境地には至れない。


リアルチャートでの数多の失敗と挫折があなたの人間性を根底から鍛え上げ、人生のあらゆる困難に立ち向かうための「揺るぎない自信」を与えてくれる。

それこそが、リアルトレードがもたらす、お金には代えがたい最大のメリット。


【最後に】今すぐ、その一歩を踏み出せ

ここまで、過去検証という“安全な稽古場”から、リアルトレードという“真剣勝負の戦場”へ、なぜあなたが今すぐ移行すべきなのか、その4つの絶大なメリットについてお話ししてきた。

  1. 生きた感情が、あなたの脳に学びを刻み込むこと。
  2. 過去検証では到達できない、本物の技術の質が手に入ること。
  3. あなたの学習時間が24時間に拡張され、成長が加速すること。
  4. トレードを通じて、人間的成長という最高の資産が得られること。

過去検証だけでくすぶっている、踏みとどまっている方には、今すぐに勇気ある一歩を踏み出して欲しい。

そんな些細なきっかけが、大きな転機を生み出すかもしれないし、リアルトレードを行った事で、過去検証の質も向上するかもしれない。

過去検証のチャートを100年分眺めるよりも、たった一度のリアルな損切りの方が、あなたに多くのことを教えてくれる。

もしあなたが、まだ過去検証という名の「完璧な準備」に留まり、リアルな戦場へ出ることを躊躇しているのなら、私は最後にもう一度、あなたに問う。

あなたの、本当の目的は何か?

完璧なバックテストデータを揃えることか? 勝率100%の聖杯を見つけ出すことか? 一度も負けない、一銭も損をしたくないか?

違うはずだ。

あなたが、血の滲むような思いで学習と検証を続けている本当の目的は、

「一日でも早くFXで継続的に利益を上げ、お金や時間の制約から解放された、理想のライフスタイルを手に入れること」

であるはず。

そのためには、本番の試合に出場するしか道はない。

汗と、時には涙と、そしてリアルな血の通ったお金が飛び交う、あのリングに上がるしかない。

「でも、怖い…」 「大切なお金を失いたくない…」

その気持ちは、痛いほど分かる。


ですが、安心して欲しい。
誰もあなたに「いきなり全財産を賭けて戦え」などとは言わない。

最初から無謀なロットを張る必要は全くありません。

まずは1,000通貨でもいいと思う。


仮に失ったとしても、あなたの生活がびくともしない、ほんの少額の資金からで十分です。 数百円、数千円の損失を「授業料」として割り切れる範囲で始める。

重要なのは、金額の大小ではない。 大事なのは、リアルな値動き、リアルな損益、そして何よりも、リアルな自分の感情と、今この瞬間から真剣に向合うこと。

その小さな一歩が、あなたの脳に「これはゲームではない。本番なのだ」と刻印を打つ。


その小さな一歩が、あなたの検証の質を劇的に高め、手法の確立を圧倒的に早め「他人事の評論家」から「当事者」へと成長させてくれる。

そして、その一歩を踏み出す“勇気”こそが、あなたのトレーダーとしての人生を、あなたの本当になりたかった未来への道を、今日この瞬間から、劇的に切り拓いていくかもしれない。

検証地獄のループは、今日で終わり。

皆様の「一日でも早い成功と理想のライフスタイルを手に入れること」を願っています。


では、次回の更新を、楽しみにお待ちください。

今回は以上です。ありがとうございました。

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