こんにちは。TAKUです。(⌒∇⌒)
こんなタイトルですが、ちゃんとFXについて書きました。
「デイトレード」という本をご愛読されてましたら気づいたかもしれませんが、「誰かが自分の反対サイドにいて、彼らは友達ではない」という言葉はこの本の中に登場する名言です。
名著「デイトレード」の中に
成功するトレーディングとは
「商品を安過ぎる値段で売りに出している者から買い、それを高過ぎる値段であると自分が知っている時に誰か他人に売りつける」
とありますがこの名言の意味が本当の意味で理解できたら相場の見え方がもう一段違ったものになるのではないかと思います。
今回は大衆心理について、先週5/27(月曜日)のEURUSDを例に考察していく記事です。

↑のチャートは先週月曜日のEURUSD4時間足チャートです。
日足の安値切り上げの中で4時間足MAを上抜けて安値切り上げてきているポイントですのでおそらく多くの方が、上画像のようなシナリオを描いていたのではないでしょうか。描いていたとしましょう!(笑)
では実際の1時間足チャートはどうなったのか。

↑のチャートは実際のEURUSD1時間足です。
4時間足での安値切り上げの中で1時間足でも安値切り上げていますがおそらく多くの方がスルーされた局面なのではないでしょうか。
もちろんスルーしたことが全て正解ではないですし、ルール通りエントリーされた方は素晴らしいと思います。
ではこの局面、スルーされた方はなぜスルーされたのでしょうか。

FX教えている方の何人かは↑のチャートのように4HMAに1HMAがしっかりとワンクッションつけて1HMAが収束から拡散する局面を狙っていたとのことでした。
もちろんこのシナリオ、思考はベストだと思いますし、仰る通りこのようにしっかりとワンクッション付けた方が損切りにかかる可能性も減り、伸びる優位性も高いと思っています。
ではなぜ100億円トレーダーさんや皆さんが仰るように1HMAが4HMAを上抜けて、一度4HMAに収束して拡散するところを狙った方がよいのか。
もちろん1HMAが4HMAにしっかり収束しなくても優位性があり、エントリーできる局面はありますがしっかりと言語化することが大切だと思っていますのでこの記事で一つずつ深ぼっていきます。
1章-1HMAがGXした後なぜ4HMAに収束するのか?
トレンドフォロワーとして素晴らしい成果を出している100億円トレーダーさんは負け組トレーダーの特徴としてGXした後にトレードするのは遅いと仰っていますし、100億円トレーダーさんがGXし1時間足MAが伸びきっている状況でエントリーしているところは見たことがありません。
ちなみに賢人さんはその限りではありません。


↑の画像は100億さんのXの画像ですが、GXした後は上位足MAに対して収束することがほとんどだと仰っています。
ではなぜGXした後、1HMAは4HMAに一度収束するのか。

答えはシンプルです。
↑チャートのオレンジ矢印で買った人(1時間チャートで)の利確の売り注文が入るからです。もちろんレートが上昇したことによる逆張りトレーダーの売り注文等もあります。
つまりは1HMAが4HMAに対して収束しているのではありません。ただ下から買っていた1時間足トレーダーの利確の売り注文等により一度レートを下げ、1HMAが水平から下落に転じて波打っているだけです。
ここまで1時間足チャートで1HMAの観点から見てきましたが次は4時間足チャートで見ていきましょう。
2章-大衆心理を考える

では次に4時間足チャートを例に大衆心理的にはどういった局面なのか考えていきます。

まず、↑チャートの青矢印の上昇はどのように起こったのでしょうか。
いろいろ理由はありますが
1つ目は4時間足トレーダー(オレンジ矢印で売った人たち)の決済(利確や手仕舞い)の買い注文です。

2つ目は、日足の節目到達による逆張りの新規の買い注文です。
3つ目は、日足上昇トレンドの押し目買いの新規の買い注文です。
もちろん他にも挙げればきりはないです。

これらの買い注文が入ったことにより青矢印のようにレートは上昇してきました。ではどこまで上昇するのかです。
結論から言うと上昇しても前回の直近高値までの可能性が高いです。
なぜ前回の直近高値までと言えるのでしょうか。
1つ目は上で解説した「1つ目はオレンジ矢印で売った人たちの決済(利確、手仕舞い)の買い注文です。」による利確、手仕舞いの買いの総量は前回高値から売った(オレンジ矢印)の売りの総量を上まわらないからです。当たり前ですが。
2つ目は青の矢印で買ったトレーダーの利確の売り注文が入るからです。
3つ目は4時間足レートが前回高値付近まで到達したことを確認しての逆張りの新規の売り注文が入るからです。

これら3つの理由(今回は3つ挙げます)により、↑チャートのように前回高値を抜けてレートが上昇する可能性は低いです。
そして実際のチャートも前回高値付近で下落してきました。
ここまで2つのレートの動きを大衆心理によりどこまで上がりやすいか、下がりやすいかを考えてきましたが、ここまで説明してきたことを一つの法則で表せないでしょうか?
そうです。皆さんもお気づきの通り
ダウ理論です。
皆さんFXを始めて最初に習ったであろうダウ理論の中に
「トレンドは明確な転換サインが出るまで続く」というものがあります。
この「トレンドは明確な転換サインが出るまで続く」ってなんで??
と思ったことはないでしょうか。
私ははじめてダウ理論を知った時から思っていました。😅
が大衆心理の観点から一つ一つの値動きを追っていけば少しこの理論の本質的な部分が見えてくるかもしれません。
いや、テクニカル分析の本質が見えてくるかもしれませんね。
ということで次の局面です。

直近の高値で抑えられて、画像のように押しを付けてきました。
賢人手法のエントリー条件は4時間足での上昇トレンドは必須ではありませんが、4時間足での安値切り上げが必須です。つまりダウカウントで言えば↑チャートのように安値切り上げてきたら仕掛けることはできます。
ではどこでも安値切り上げてくれば買っていけるかと言われればそんなことはないです。

↑のチャートは①②③で安値切り上げているパターンを示していますが、この①②③のどこで安値切り上げてきた方が上昇する優位性が高くなるのでしょうか。
いろいろな考え方があるかと思いますが、今回は個人的には③です。
理由は大きく2つです。
1つ目は↑のチャートのオレンジ矢印で売った人の手仕舞いもしくは損切の買い注文を巻き込みやすいからです。

2つ目は①だと4時間足レベルで高値切り下げているという勢力が多く4時間足で安値切り上げきても認識しずらいためそれを否定するだけの売りが入ってきやすいからです。
3つ目は高値から離れできるだけ下から入れることでリスクリワードが良くトレードできるからです。
以上3つの理由から4時間足の安値切り上げの位置は③が良いという結論に至りましたが(もちろん今回の局面ではの話で総合的な判断が必要です)、ちなみに③で買いたいということは1章で言った1HMAがGXした後4HMAに収束してから買っていきたいということと同義です。
結局4時間足のダウの観点から見ても1時間足のMAの観点から見ても一緒の事を言っているのです。
逆に言うとMAなんか見なくてもダウ理論、いや大衆心理だけでチャートは読み解くことができるかもしれません。
3章-マルチタイムで大衆心理を考える

↑のチャートはEURUSDの週足です。
4時間足チャートで起きていたことが週足でも起きています。
週足では下降トレンドの戻しで上昇している局面でしたが押しをつけずに前回高値を抜けることは難しいです。実際抵抗として頭抑えられています。
ここでポイントとなるのはこちらでポストしました通りカイアシで相場が荒れやすくなるということです。

実際↑のチャートは日足ですが、日足レベルでは長らく上昇トレンドでしたが週足の前回高値付近の抵抗に抑えられて、初めて高値更新を失敗し、安値を割ってトレンドを崩してきました。
日足でトレンドを崩しているということはカイアシでトレードしずらいということがすでに分かっていますので、トレードチャンスが少ないことはすでに認識して相場に向かうことができました。
この局面ももちろんチャート形状からダウ理論だけで判断することはできますが、大衆心理の観点から読み解くと本質的にどこに注文が溜まっているのか、どこでレートが伸びやすいかが見えてくるかもしれません。
4章-まとめ
今回は大衆心理の観点からEURUSDのチャートについて考えてみましたが、もちろんそれを複数時間足で把握しなければなりませんし、マルチタイムで水平線やトレンドライン、チャート形状から大衆の心理を読まなければなりません。
ですが、チャートはただのランダムのレートの動きではありません。
あくまで人が取引しているのです。
相場はゼロサムゲームで負けてくれる人がいるから勝てる人がいる誰もが勝者にはなれない厳しい世界です。
敗者の損切りによって利益は大きくなり、逆に自分の損切りは誰かの利益に繋がっています。
トレードは「誰かが自分の反対サイドにいて、彼らは友達ではない」という名言にもある通り他人の涙を自分の利益に換金するのがトレーダーの仕事です。
あまりそういった部分は認識されていないですが、マーケットというプロが蠢く弱肉強食の世界で生き延びるために日々成長していければ、
いや言い方を悪くするとそういったマーケットの住民から利益を搾取し続ければ自ずと勝ち組の「側」に辿り着くのではないでしょうか。
今回は以上です。ありがとうございました。🙇♂️