FXのルール破りは覚せい剤の再犯率より余裕で高い説

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小さな妥協が招く、大きな代償

FXの世界で長く生き残るためには、一つだけ絶対に守らなければならない掟があります。

それは、「一度たりとも、自分のルールを破ってはいけない」ということです。

「一度くらいは…」「今回だけは特別…」
そう自分に言い聞かせたことが、これまで何度あったでしょうか。
きっと、ほとんどのトレーダーが経験しているはずです。
もちろん私も、かつては同じ過ちを繰り返してきました。

そして毎回、痛みを伴って気づかされるのです。
“今回だけは”など存在しない。
それは、破滅の始まりに過ぎません。


危険な「例外」の罠

ルールを破るという行為は、覚せい剤に手を出すことと非常によく似ているかもしれません。

「一度だけ」という甘い言葉が、破滅の扉を開けてしまうのです。

覚せい剤の再犯率は70%を超えると言われていますが、
トレードにおける“ルール破り”の再犯率は、それを上回るかもしれません。

90%以上はあるのではないでしょうか。

なぜなら、そこには法律も罰則もなく、
むしろ「たまたま勝ててしまった」という、最悪の“報酬”があるからです。

一度でもその快感を知ってしまえば、次はさらに簡単にルールを破るようになります。
そして、それが悪循環を生み出します。

多くのトレーダーが市場から姿を消していく最大の理由——
それは、自分で決めたルールを守れなかったからです。


ルールは、“唯一無二の生存線”

では、なぜそこまでしてルールを守る必要があるのでしょうか。

それは、ルールこそが、自分の技術と経験を積み重ねた末にようやく掴んだ、
“自分だけの命綱”だからです。

市場は常に変動し、予測不能な動きを見せます。
そんな不確実な世界で、唯一の拠り所となるのが、自分自身のルールです。

それを破るということは、
自らその命綱を切り捨てるのと同じ行為なのです。

目の前の相場がいかに魅力的に見えようと、
他人がそこから利益を得ていようと、
自分のルールに従って「やらないと決めた」ならば、絶対に手を出してはいけません。


一度破ったルールは、二度目も破れる

本当に恐ろしいのは、一度破ったルールが、二度、三度と簡単に破られていくことです。

「前回はうまくいったから、今回も…」
「これは特別なケースだから…」

——そんな言い訳が次々に頭をよぎるようになり、
気がつけば、あなたの中にあったルールは形骸化しています。

その結果、トレードには一貫性がなくなり、
判断は感情に揺さぶられ、
崩壊は時間の問題となるのです。

最初の“小さな妥協”が、
やがて大きな代償となって返ってきます。


依存と自制心の狭間で

ルールを破ってまで利益を得ようとする行為は、
もはや依存症のようなものです。

感情が理性を凌駕し、リスクを冷静に判断できなくなる。
覚せい剤が脳の報酬系を狂わせるように、
ルールを破ったときの“成功体験”もまた、トレーダーの判断システムを狂わせてしまいます。

一時の高揚感のために、
長期的な安定と信頼を失っていく——
それが、もっとも悲しいトレードの末路です。


絶対的なルール遵守の重要性

私は基本的に、「絶対に」という言葉は使いたくありません。
ですが、トレードにおいてだけは、こう言い切ります。

「絶対に、ルールを破ってはいけません。」

成功しているトレーダーたちには共通点があります。
彼らは、感情に流されることなく、
自分の決めたルールを徹底的に守り抜く、強い自制心を持っています。

ルールを破りたいという衝動が起きたときこそ、
それはあなたの“心の警報”です。

その瞬間にこそ、いったん取引から離れてください。
冷静さを取り戻し、再びルールを守れる状態に戻ってから、
もう一度、相場と向き合うべきなのです。


ここまで読んでくださった方の中にも、
きっとまたルールを破ってしまう瞬間が訪れるかもしれません。

それで構いません。
人は間違えるものです。

でも、そのときには、またこの記事に戻ってきてください。

そして、心の中でそっとつぶやいてください。

「一度たりとも、ルールを破ってはいけない」

この言葉が、あなたをまた市場へと立ち返らせてくれることを願っています。

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