エントリーまでの流れ
シナリオ構築から決済まで、勝つトレーダーが実践する4ステップの全手順を理解し、自分のトレードルーティンとして毎日実行できるようになります。
このレッスンは「エントリーまでの流れ」を体系的にまとめた内容です。TAKUが自分への戒めとして書いたものをベースに、勝つトレーダーが実際に何をしているのかを4つのステップで解説します。
① シナリオを立てる
朝のルーティンが、その日のトレードの質を決めます。遅くとも8時台には起きて、まずスマホでチャートを開きましょう。この時点ではエントリーポイントを探すのではなく、「今日の相場がどういう状況か」を把握するだけです。
上位足からの環境認識の手順
シナリオを立てるためにチャートを開いたら、まず上位足から環境認識を行います。いきなり1時間足を開いて「形が良さそうだからエントリー」は絶対に避けてください。ここまでのルーティンは必須です。ラインや帯、大衆心理、移動平均線を含め丁寧に一つずつ言語化して描画します。それだけでも無駄なポジションは減ります。
最上位の流れを把握します。週足レベルのトレンドとサポート・レジスタンスラインを確認します。大きなトレンドの方向性がここで決まります。
週足の環境を踏まえて、日足での動きを確認します。週足と日足が同方向を向いているかを確認します。
週足・日足の環境を踏まえて、4時間足での具体的なシナリオを立てます。4時間足でのダウは週足日足でどのような状況・位置か、移動平均線も含め確認します。
週足・日足の環境をもとに「こうなったら買う」「こうなったら売る」という具体的な条件を言語化します。ここまでで勝負の9割は決まります。
1時間足を開いて「形が良さそう」というだけでエントリーを検討する。上位足の環境確認なし。エントリーポイントを探しながらチャートを開く。
週足→日足→4時間足の順で環境認識を完了させてから、シナリオとして言語化する。チャンスが来るタイミングでチャートを開く。
「予めシナリオを立てておくことで、エントリー直前になっても焦らず淡々に機械的にトレードできる。」
- ☐ 週足・日足・4時間足の順番でラインとダウを確認できる
- ☐ 「こうなったら買う/売る」という条件を言語化したシナリオを毎朝立てられる
- ☐ 遅くとも8時台に起きてチャートを確認するルーティンを実行している
② 待つ
シナリオを立てたら、次は「待つ」だけです。これが非常に難しいステップです。シナリオを立てると、だいたい何時間後にエントリーポイントが来るか分かります。それが分かれば、それまでチャートを閉じてしまって構いません。相場は急に動かないからです。
監視の工夫:アラート機能を活用する
日常生活の中でランダムに来るエントリーポイントを逃さないためのツールがあります。チャートツールのアラート機能を設定しておくことで、指定ラインに達したときにスマホへ通知が届きます。あるいは「何時になったらチャートを確認する」という時間を決めておくのも有効です。
| 時間帯 | 確認のタイミング | 備考 |
|---|---|---|
| 出社前 9時 | 朝のシナリオ確認・修正 | 当日の優先確認タイム |
| 昼休憩 12時 | シナリオの進捗確認 | 5〜10分でOK |
| 午後 15時 | エントリーポイント接近の確認 | アラートが鳴れば優先 |
| 退勤後 18時 | ホールド中のポジション確認 | 4時間足の確認メイン |
「トレーダーは、戦場に行って隠れて隠れてチャンスが来た瞬間に敵に弾丸を打ち込むスナイパー。戦場に行ってすぐに戦う必要はない。とにかくその時が来るまで待て!」
- ☐ シナリオを立てたらチャートを閉じる習慣がある
- ☐ アラート機能を設定してエントリーポイントの見逃しを防いでいる
- ☐ 自分の生活リズムに合わせたチャート確認タイミングを決めている
③ エントリー
やっと待ちに待ったエントリーポイントが近づいてきました。ここで慌ててはいけません。エントリー前に必ずもう一度、上位足から確認し直します。「本当にこのエントリーポイントは自分のエントリーポイントなのか?」を問い直します。
エントリー直前の最終確認チェックリスト
ライン・ダウ・大衆心理・移動平均線・抵抗帯をもう一度確認します。朝のシナリオから相場の状況が変わっていないかをチェックします。
冷静な自分で、客観的に、賢人に見られていると思って、焦らず深呼吸してから判断します。賢人さんならエントリーするか?という視点で確認します。
エントリーと同時に逆指値注文を入れます。損切ラインと半決済ラインはエントリー時点で確定させます。エントリー後の半決済やトレールの計画もここで立てます。
次にチャートを確認する時間をアラームにセットして、チャートを閉じます。ここまですると注文が通ることを見守ることすら必要ありません。
「エントリーが不安」の2つの原因
エントリーに迷ったり、ポジションを持った後も過剰に気になる場合、原因は2つに絞られます。
1回のトレードのリスクが自分の許容範囲を超えています。資金管理のルールを見直す必要があります。
ほとんどの場合こちらが原因です。手法が確立されていないと不安になるのは必然です。この悩みは手法を確立する以外に対処法はありません。
免許なしでいきなり路上で運転するように、手法も確立せずにリアル相場に飛び込む。不安を感じながら、なんとなくエントリーを繰り返す。
手法が確立されるまで試行錯誤を続ける。悩み・苦悩・試行錯誤を経て、だんだん迷いが消えていく。この過程を受け入れることが最初の一歩になる。
- ☐ エントリー前に週足→日足→4時間足の順で最終確認を行っている
- ☐ 損切ラインと半決済ラインをエントリーと同時に発注している
- ☐ エントリー後にチャートを閉じてアラームをセットする習慣がある
- ☐ 「エントリーが不安」な原因が手法未確立にあることを認識し、慣れていく覚悟がある
④ 決済
ポジションが全て決済されました。どんな結果になろうが、一喜一憂することはありません。損切になっても、大きな利益が出ても、さらにポジションを持ったりハイレバにしたりはしません。損益がいくらマイナスになろうが伸び悩もうが、エントリー前に立てた戦略を変更することはありません。
決済後の振り返り方:「反省」ではなく「検証」
振り返りは「反省」ではなく「検証」として行います。目的は「なぜそうなったのか」を理解することであり、「なぜ失敗したのか自分を責める」ことではありません。ここで負けても勝っても思考を放棄してはいけません。
②決済後のチャートと照合する➜
③自分のトレードがきちんと遂行できたのか確認する➜
④結果(勝ち負け)ではなく「プロセスの正確性」を評価する
- ☐ 勝っても負けても感情的にならず、次のトレードに冷静に移行できる
- ☐ エントリー前のチャートと決済後のチャートを照合して、シナリオ通りかを確認している
- ☐ 「反省・後悔」ではなく「プロセスの検証」として振り返りを行っている