あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。
ご家族との安らぎの時間を過ごされた方、あるいは更なる高みを目指して検証に没頭された方、それぞれに有意義な時間を過ごされたことと存じます。私は少々昼夜逆転の生活となってしまいましたが、相場が動く刻に向け、心身のリズムを整えている最中です。
さて、新年といえば「目標設定」ですが、皆様はどのような指針を立てられましたでしょうか。
トレードにおいて「目標を立てるな」という意見も耳にしますが、私は「立てるべき目標の質」が重要であると考えます。
確かに、金額やpipsといった「収支的な目標」を掲げることには意味がありません。いくら稼げるかは相場次第であり、我々がコントロールできるものではないからです。利益はあくまで、正しい行動を積み重ねた結果として後からついてくるものに過ぎません。
したがって、我々が立てるべき真の目標とは、目先の勝敗や数字ではなく、「利益を生むプロセスの構築」と「その正しい執行」であるべきです。自身の優位性が確認できる局面まで徹底して待ち、規律を守り抜く。その「行動」に対してこそ、目標を設定すべきではないでしょうか。
私の周りでも多くの友人が相場の世界から去っていきました。しかし、それは彼らに才能がなかったからではなく、「努力の方向性」が誤っていたからだと感じています。
トレードは、何か特別な秘密を知れば勝てるようになるものではありません。職人の世界と同様に、基本を理解し、それを実践で使えるレベルに昇華させるには時間がかかる「技術」の世界です。
そう考えれば、弁護士や公認会計士といった難関資格と同様、あるいはそれ以上に、正しい努力と学習を継続さえすれば、誰にでも「勝ち組」への道は開かれていると私は確信しております。
もちろん、相場は敗者の損切りが勝者の利益になる厳しい世界です。
しかし、諦めるのも、正しい努力を継続して進化し続けるのも、すべては自己責任であり、自分自身の選択です。
本稿を読まれている皆様は、安易な道を選ばず、真摯に相場と向き合い続ける方々だと信じております。
焦らず時間を味方につけ、共に着実な歩みを進めて参りましょう。
2025年も、よろしくお願い致します。