15 振り返りのセンターピン見極め方

FX言語化研究所 | 振り返り・技術

振り返りを行う上でのセンターピンの見極め方

「何を振り返ればトレードが改善するのか」を明確にする。
センターピン(最重要確認ポイント)を特定し、
振り返りの精度を上げてトレードに直結させる方法を習得します。

① センターピンとは何か — ポジションのとり方が8割 前提

ポジションのとり方でトレーディングの8割は決まる

「ポジションのとり方でトレーディングの8割は決まる」(教材テキストより)

トレーダーが抱える問題の大半は、ポジションをとるタイミングの悪さに起因します。

KEY CONCEPT

ポジションのとり方でトレーディングの8割は決まる

不適切なポジションのとり方をすることにより、勝てる取引を負けにしてしまうことがあり得ます。
逆に、あまり健全ではない取引でも、ポジションをとる水準とタイミングさえよければ、勝てることもあります。
センターピンとは「最優先で改善すべきポイント」のことです。

振り返りで見るべきセンターピンも同じです。
「何でも見る」のではなく「一番効果の高い1点に集中する」ことが重要です。


② 賢人手法を習得できない理由とセンターピン 必須

賢人手法の難しさ・判断材料が多い

「FX学習のセンターピンは何か」(教材テキストより)

賢人手法は「簡単な手法ですが習得することは難しい」と言われます。
その最大の理由は、判断材料が多いことです。

判断材料 求められる精度
水平線 上位足の水平線1本引き方が変わるだけでトレードの組み立ては変わる
移動平均線(MA) 位置・傾き・グランビルの理解が必要
大衆心理 どこで大衆が損切り・利確するかの把握
ダウカウント 高値・安値の切り替わりの正確な認識
MTF分析 複数時間足の環境認識の一致を確認
TAKU

この水平線・移動平均線・大衆心理・ダウカウント・MTF分析が全て一精度がないとまったくもって勝てないし、再現性がなくなることです。
賢人手法は上位足の水平線1本引いていないだけで、トレードの組み立ては変わってきます。

損切り貧乏になっている方は、おそらくあと少し何かが欠けています。
環境認識なのか、エントリータイミングなのか。
自分に足りないところを一つ一つ潰していくしかありません。

振り返りのセンターピン=
今の自分に一番欠けている「その1点」を特定すること


③ MAとダウの優先関係:変動要素を減らす 必須

USDJPY H4 ダウを軸にMAは補助的活用

「ダウを軸に。MAは補助的に活用。」(チャート解説より)

よくある間違い

「MAの形が悪いからこのトレードはスルー」

MAを裁量の軸として使う
→ 組み込むほど再現性は落ちる
→ ダウとMAの2つを軸にすると迷いが生まれる

正しいアプローチ

変動要素を減らす。
ダウで判断できる軸を持つ。
MAは補助的に活用する。

→ 軸はダウ1つ
→ MAは「ダウの判断を補助する道具」

日足MAと4HMAに挟まれているような場面でも、「MAに挟まれているからスルー」ではありません。
ダウで判断して変動要素を減らします。
軸がダウとMAの2つあったら迷うのは当たり前です。ダウを軸に。

TAKU
MAを裁量に組み込めば組み込むほど再現性は落ちます。
ポイントはMAの形が悪いから〜でスルーではないということです。
変動要素を減らす。ダウで判断できる軸を持つ。MAは補助的に活用する。

FXって総合格闘技って例えるんですけど、ダウとか水平線と移動平均線、それの一つでも精度が粗かったりしたら、再現性は担保できないんですよね。
だから細部にこだわれるかどうかがセンターピンです。


④ 振り返りのセンターピン:水平線の見極め方 核心

水平線グループの図解(センターピン選択)

複数の水平線の中から「センターピン(最重要水平線)」を選ぶ

振り返りを行う際の最重要確認ポイントは、「複数の水平線の中から最も重要な1本を選べているか」です。

チャートには複数の水平線が引けます。
しかし、そのすべてが等しく重要なわけではありません。
センターピンとなる水平線を1本特定することが、エントリー精度の根幹です。

センターピンとなる水平線の条件

・上位足(日足・週足)で明確に機能している水平線
・複数の高値/安値で反応している価格帯
・現在の価格から最も近く、かつ最も影響力が高い1本
・「戻しすぎ」を判断する基準となる安値/高値ライン

水平線とダウ理論の高値安値図解

センターピン水平線の図解:高値・安値の関係性と「安値切り上げ」の判断

安値の切り上げがセンターピン確認の基本

振り返りでまず確認すべきは「安値の切り上げが発生しているか」です。

1
「戻しすぎ」の場合に限らず、安値の切り上げは常に必要

エントリーした後に「戻しすぎ」と感じた場合でも、基本は安値の切り上げが来ることを確認します。
シンプルに「戻し過ぎたら再度安値切り上げが欲しい」という解釈でもOKです。

2
本質は「直前の波を否定しうる程度の安値切り上げ」

単なる小さい切り上げではなく、直前の下落波動を否定するほどの切り上げが必要です。
それだけ直前の下落が強かった(もしくは上昇の勢いが弱かった)かを確認します。

3
4H足レベルでも短期的な安値切り上げが見えればベスト

4H足(4時間足)レベルでも短期的な安値切り上げが確認できれば、より信頼度の高いエントリーができます。
日足レベルでの短期的な安値切り上げも同様に確認します。

TAKU

「戻しすぎ」かどうかに関わらず、基本的に安値の切り上げは常に必要です。
次の上昇(または下落)に信頼性を持たせるには、通常よりも明確な安値切り上げが必要になる。ということです。
つまり、「戻しすぎ」のときは高値切り下げてくるリスクがあることを理解したうえで判断する必要があります。


⑤ 振り返りのフロー:センターピンを軸に

以上を踏まえて、振り返りを行う際の優先順位を整理します。

確認順序 確認ポイント なぜ最優先か
1st センターピン水平線の特定 これが間違っていると他の全ての判断がズレる
2nd ダウカウントによる方向性確認 高値・安値の切り替わりがエントリー根拠の軸
3rd 安値切り上げの有無・程度 信頼性の高いエントリーポイントか判断する
4th MA・大衆心理の補足確認 ダウが確定した後の補強材料として活用
5th MTF分析の一致確認 上位足・下位足の方向性が揃っているか
このレッスンの完了条件
  • □ 「センターピン」の定義(自分にとって最重要の1点)を説明できる
  • □ 自分のトレードで「センターピンとなる水平線」を1本選べている
  • □ MAを「裁量の軸」ではなく「ダウの補助」として使えている
  • □ 振り返りで「安値切り上げ」を確認する習慣ができている
  • □ 損切り貧乏の場合、「環境認識」「エントリータイミング」のどちらが欠けているか特定できる

⑥ 神は細部に宿る — 一つ一つの疑問がセンターピンを磨く

まずは疑問を持つ。なんでだろうと思うところから学習が始まる。
そこからやっと細部をこだわれる。

賢人さんのシナリオや他のトレーダーのトレードを見るとき、「なんでこうするんだろう」という疑問を持てるかどうかが、成長速度を決めます。

わからないことがわからない状態では学習のスタートラインに立てません。
「わからないことがわかる」こと自体が才能です。
疑問を感じたら、すぐに質問・アウトプットしてください。

細部にこだわるべきポイント(FXは総合格闘技)

・水平線の引き方(どの高値・安値に引くか、太さの意味は何か)
・MAの色・傾き・位置(なぜこの設定なのか)
・ダウカウントの高値・安値の取り方
・エントリータイミング(なぜこの足でエントリーするのか)
・損切り幅・決済方法(なぜこの位置なのか)

これらの一つでも精度が粗かったら、再現性は担保できません。

TAKU

高級寿司の職人さんが言うように、シャリの温度・圧力・ネタとのバランス——機械では再現できない細部がある。
FXも同じで、プロの世界というのは、スプレッド・マージン・決済について一つ一つこだわるところが大切です。
一つ一つ疑問を持つということがめちゃくちゃ重要で、疑問を持てる人の方が結局早く勝てるようになります。

まとめ

最重要 センターピン=振り返りで最優先に確認すべき「最も効果の高い1点」
必須 ポジションのとり方でトレーディングの8割は決まる。水準とタイミングが全て
必須 MAを裁量に組み込むほど再現性は落ちる。ダウを軸に、MAは補助的活用
必須 水平線のセンターピン特定が最優先。上位足の1本が間違うと全ての組み立てが変わる
ポイント 「戻しすぎ」に関わらず安値切り上げは常に確認。直前の波を否定する程度の切り上げが必要
ポイント 損切り貧乏→あと少し何かが欠けている。環境認識かエントリータイミングかを一つずつ潰す
ポイント 神は細部に宿る。一つ一つ疑問を持つことが学習のスタート。疑問を持てる人が早く勝てるようになる