21 振り返り3ステップ

振り返り | USDJPY事例

振り返りの3ステップ
欲望・ダウ・水平線で判断を磨く

USDJPYショートの質問事例をもとに、トレード振り返りの正しい順序を解説。
欲望が介入していないか→ダウが正確か→水平線補助、この3ステップで判断の精度が上がります。

振り返りの参照教材(Teachableコース)

このレッスンは「振り返りを行う上での具体的な流れ」を、実際のコミュニティメンバーのトレード事例をもとに解説します。

振り返りにも「正しい順序」があります。その順序を守ることで、毎回同じ基準で判断できるようになります。


① 事例:このUSDJPYショートは正しいか 事例

USDJPY 4時間足+1時間足の全体図

3月17日のUSDJPYショートを仕掛けた事例を振り返ります。

エントリーの根拠(当事者)

・H4で高値を切りさげてくるところをH1でエントリー
・H4ではまだ安値更新もなく「噂の段階」
・ダウの規模感では、H1直近のDBに対しDTは小規模
・赤■で高値を超えているが陰線でひげのため許容
・直前安値のピンクラインまではRR1をみたしていた

USDJPY H1 - ダブルトップの規模感と4時間足レベルの環境

H4の環境認識のポイントは2つです。

H4の環境認識

① 4時間足レベルでは上昇トレンドだが、大きく押してきた局面
 (4時間足MAも水平になりつつ、売り買いの思惑が交錯しやすい局面)
 → 明確なエントリートリガーで入りたい

② H1のダブルトップが「ダブルトップと見なせるか?」→ 効いていないと判断できる


② 振り返りStep 1:欲望が介入していないか 最重要

THE PREMISE

振り返りのスタートラインは
「欲望が介入していないか」の確認。

これをクリアしないまま次のステップに進んでも意味がありません。欲望が入った分析は、どんなに精緻でも再現性を持ちません。

99%
世の中のトレーダーが欲望を介入させている
欲望を排除するのは意志力ではなく「環境構造」で解決する。
力技でメンタルを整えようとしても限界がある。

「欲望が入っている」とは、エントリーしたいがゆえに、弱い根拠を強い根拠に見せかけてしまうことです。

❌ 欲望が入った分析

「この水平線が機能してる」「抵抗帯がある」—— 入りたいという感情から根拠を後付けしている。

✅ 欲望が排除された分析

「H1のダブルトップが規模感的に甘い」と客観的に判断してスルー。感情ではなく構造で判断している。

欲望を介入させない環境構造

今すぐ実践できる環境整備

・判断材料(変動要素)を極力減らす
・損益表示を非表示にする
・生活資金をFXに使わない(予定資金のみ)
・決済ラインを事前に設定する(感情で決済しない)
・コミュニティで共有する(一人だと欲望に気づきにくい)

TAKU
家で勉強しようとしても、テレビ・スマホ・ペットがあるとだらけやすい。それは欲望が介入しやすい構造を自分で作ってしまってる。コワーキングスペースやカフェに行けば集中できる。FXも同じで、欲望が入りにくい構造を意図的に作ることが先決。


③ 振り返りStep 2:ダウが正確に取れているか センターピン

“振り返りのセンターピンはダウ。
水平線の強度は誰にも分からないから、
ダウを主軸にしないと再現性が保てない。”

欲望がないことを確認したら、次にダウが正確に取れているかを確認します。

今回の事例では、H1のダブルトップの規模感が小さすぎました。

USDJPY H4 - 環境認識(上昇トレンドから押し)

なぜダブルトップが「甘い」と判断するのか

ダブルトップの規模感チェック

・本質:直前の波(上昇波)を否定するほどの高値切り下げが欲しい
・今回:20本前レベルの高値で、時間を十分に使っていない
・判断:もう少し時間をかけて明確に高値切り下げが欲しかった
・補足:3時間後で見ても上昇トレンド継続 → 規模感が不十分の裏付け

TAKU
水平線がどうとかっていうのをずっと議論してしまうと、毎回毎回一貫したエントリーができない。なぜなら水平線の強度は誰にも分からないから。だからまずダウで判断する。そこで8〜9割は決まる。残りで水平線・移動平均線を補助的に使う。


④ 振り返りStep 3:水平線・MAを補助的に使う

ダウで判断した後、水平線や移動平均線で補助的に精度を上げます。

ただし、水平線が「主役」になってはいけません。水平線の強度は客観的に証明できず、人によって判断が異なるため、再現性を確保できません。

NG:水平線主役

「この水平線が強いからH1のダウが甘くてもOK」→ 水平線強度は主観的 → 毎回判断が変わる → 再現性ゼロ

OK:ダウ主役+水平線補助

「ダウが明確 → さらにこの水平線が重なるなら優位性UP」→ ダウが基準なので一貫性が保てる


⑤ 振り返りの3ステップ全体フロー 実践

STEP 1
欲望が
介入していないか?

STEP 2
ダウが
正確に取れているか?

STEP 3
水平線・MAで
補助判断

RESULT
エントリー
or スルー

このフローを毎回同じ順序で通すことで、一貫性が生まれます。STEP1・2をクリアするだけで、トータルマイナスになることは基本的にありません。


⑥ エントリーポイント1 vs 2:状況は全然違う

USDJPY H4 - オレンジ矢印でのショートエントリー(ポイント②)
USDJPY 4H+1H - エントリーポイント1と2の比較

比較 ポイント①(スルー) ポイント②(TAKU入場)
H4の状況 上昇トレンド勢力が残っている 下降トレンド確定済み
H1ダウ 規模感が小さく甘い 高値切り下げが明確
エントリー判断 スルー(規模感不足) 入る(状況が違う)
理由 売り買い思惑交錯の局面で甘いダウ 下降トレンド確定後 → 多少甘くてもOK
TAKU

ポイント1とポイント2では、状況がそもそも違う。1は上昇トレンドがまだ残っている局面だから、明確なエントリートリガーが必要。2は下降トレンドが確定しているから、多少高値切り下げが甘くてもエントリーできる。同じ「H4高値切り下げ」でも、その前後の状況で判断が全く変わる。

このレッスンの完了条件
  • □ 直近のトレードで「欲望が入っていたか」を1つ言語化できる
  • □ 振り返り時に「欲望→ダウ→水平線」の順序で分析できる
  • □ ダウが「主役」で水平線が「補助」である理由を説明できる
  • □ 欲望を入りにくくする環境構造を1つ実践できる

まとめ

前提 振り返りのスタートラインは「欲望が介入していないか」の確認。これをクリアしないと意味がない。
STEP1 欲望介入チェック:環境構造で解決する(損益非表示・生活資金禁止・変動要素削減)。
STEP2 ダウ確認(センターピン):規模感・直前波の否定・時間軸の一貫性を確認する。
STEP3 水平線・MA補助:強度は誰にも分からないので補助扱い。主役にすると再現性が失われる。
本質 ダウが主役の理由は「水平線の強度は客観的に証明できないから」。ダウを軸にすれば判断が一貫する。